今更聞けない経済用語 SNS TikTok(ティックトック)

SNSについて、前回に引き続き解説させて頂きます。SNSと一言で言っても、現在、様々なサービスが展開されておりますので、SNSの全体像や言葉の意味は前回で解説が出来たと思いますので、今後、各SNSサービス毎に、もう少し踏み込んで解説させて頂きます。

TikTok(ティックトック)
シリーズで解説させて頂いてきた「今更聞けない経済用語 SNS」シリーズも今回で一先ず締めとさせて頂きます。ここで取り扱っていないサービスも、現在多数あり、かつ今後は更に多種多様なサービスが世に出てくると思います。2023年7月現在において、ここ日本においてのSNS利用状況を鑑みて、比較的利用者が多いサービスをピックアップして解説させて頂いたのが今回のシリーズとなります。

前置きはこれくらいにして、本日の本題に入りたいと思います。前回ユーチューブ編でも触れましたが、TikTok(ティックトック)はSNSに含まれるのか?については、前回のユーチューブ編と全く同じ理由でSNSと言える為、ここでは割愛させて頂きます。

本題のTikTok(ティックトック)ですが、特徴としては、スマートフォンでの閲覧に特化しており、縦長の構図の動画を、ショート(15秒~10分)で投稿するスタイルとなっています。それらを繋がりのある方とシェアできる為、現在若者を中心に人気を博しているサービスです。

母体は、中国の企業であるByteDance社が2016年にリリースし、日本でも少し遅れて2017年頃から徐々に広まっていき現在に至ります。

若者を中心に人気のサービスですので、メインターゲットがそこにある企業にはお勧め…っと言いたいところですが、ここでちょっと気を付けておいて頂きたい問題があります。

ニュース等でも、耳にした事があるとは思いますが、このTikTok(ティックトック)に関しては、どうにも情報の管理が信用ならないというか何というか…。あくまでニュースなどの報道を受けての個人的な見解ですが、企業として、その辺も理解した上で利用するのでなくてはちょっと心配だな~といった印象を持っています。

とは言え、若者からの支持は非常に高く、確かに魅力的なコンテンツなのは私にも理解できます。更に若者の情報発信、共有は我々年配者のそれとは比較にならないほど広く早い事もあり、いわゆるバズる状態を狙うならまさにうってつけのサービスなのかも知れません。

しかし、それは同時に様々なリスクも含んでいるという事でもあり、更に言えば、若者達(あんまり若者、若者と世代で分けるような表現はしたくないのですが)が自分たちの文化に企業が土足でズカズカ入り込む事を望んでおらず(皆様も身に覚えがあるとは思いますが、懐かしのteenage)、実際に企業としての参入にはまあまあ高い壁がある様です。

東京などの大都市の企業の方々などは、それでも積極的に参入して頑張っておられる様ですが、私の様に地方で活動する人間からするとちょっと及び腰になってしまいます。どうなんですかね?それではいけないと思う自分と、逆にそこまでして若者に媚びる事が社会の為に良いことなのか?毅然とした大人の姿勢を見せる事こそが、現在の深刻な世代間ギャップを埋めるきっかけになるのでは?などと日々葛藤しております。

若者に絶大な支持を持つインフルエンサーなどを利用してのマーケティング手法が確立している業種や地域、若く勢いのあるスタートアップ企業が、その勢いそのままに参入するなど、様々な形で、それでも一部企業様は果敢にこのTikTok(ティックトック)の牙城に挑んでおられますので、ご興味のある方は、一度現在の若者文化にふれる意味も込めてサイトを覗いてみても悪くないのかも知れません。いや、サイトを覗くのではなくアプリをダウンロードする必要があるのか…ダウンロードするのは、何が組み込まれているのか分かったもんじゃ…じゃあちょっとあまりお勧めは…。

といった感じですので、TikTok(ティックトック)を取り巻く状況はニュアンスで何となくお伝え出来たのではないかと思います。非常にセンシティブなものとなっており解説するのも一苦労といった感じですが、それでも現在の日本において若者の圧倒的支持をあつめるSNSという意味では、知識としてして持っておくのも悪くないのではないかと思い、今回一つ取り上げてみることに致しました。

ただ、実際は若者の心は移りやすく、既にTikTok(ティックトック)自体が「もう古いよ」なんて声もちらほら聞こえてきて、40を過ぎたおじさんにはもう正直ついていけません。