エンディングノートのご紹介

エンディングノートって一体何?

最近『エンディングノート』が注目を集めております。『エンディングノート』とは、もしもの時に残された家族が、 葬儀や相続などの際に、困ってしまわない様に、予め、自分の状況を書面にまとめた物です。 これらの人生の終末(エンディング)に向けた準備の活動は『終活』と言うそうです。

『エンディングノート』に似た物として『遺言書』があります。『遺言書』は、法律で、その効力が認められます。 それに対して、こちらの『エンディングノート』には、法的拘束力は御座いません。あくまで、残される家族が、 もしもの時に困らない様にするのを目的に作成致します。

そのため、『エンディングノート』には、財産管理や相続に関する項目以外にも、自分の希望する葬儀のスタイルや お墓についてなどから、趣味や好きな事についてなど、様々な項目を記入していきます。

実際、本屋さんなどを覗くと、たくさんの種類の『エンディングノート』関連書籍が並んでおります。その他、 インターネット上には、無料、有料を問わず多くの種類の『エンディングノート』のひな形が紹介されております。

どれを選んだら良いのか迷ってしまいそうですが、実際のところ、内容も、多種多様ではありますが、 概ね記入していく内容は同じになります。何となく気に入った物を選ぶ位の軽い気持ちで、 『エンディングノート』は選ぶのが良いと思います。

エンディングノートを書く前の心構え・注意点

『エンディングノート』を書く事で、もしもの時に、残されたご家族が困らないで済むと言うのは、前述させて 頂いた通りです。当事務所としても、『エンディングノート』の作成は、常に推奨させて頂いております。

しかし、実際に『エンディングノート』の本などを見て頂ければ分かると思いますが、結構なボリュームがあります。 中には6、70ページに及ぶ物まであったりと、何だか書く前からちょっとうんざりしてしまった人も、少なくないのでは ないでしょうか?

実際に、全ての項目を記入していくには、結構な時間と労力を必要とされます。そこで、書く前の心構えとしては、 『日々、少しずつ書いていく』です。一気にではなく、少しずつ、また、時間の経過と共に状況も変化しますので、 書き上げるのを目標にするのではなく、むしろ、ちょっとした趣味といった感じで、日々のノートへの記入を 楽しむくらいの余裕が必要だと思います。何事も、根気強く、コツコツと大切ですね。

具体的にエンディングノートってどんな事を書くの?

前述させて頂いた通り、エンディングノートとは、もしもの時に、残されたご家族が困らないで済む様、 様々な自分自身の情報を記載していくものです。それでは、実際には、どんな項目を記載していけば、 残されたご家族は困らないで済むのでしょうか?以下、エンディングノートには、実際にどんな項目を 記載していくのかをご説明させて頂きます。

(1)自分の基本情報
・名前・生年月日・血液型・住所・現在、かかっている病気・病院名などの、 自分の基本的な情報を記載します。

(2)自分の歴史(自分史)
・親や兄弟との思い出・学歴・職歴などの自分の歴史を記載していきます。 また、その他にも、子供の頃の思い出や、配偶者との思い出。お子さんとの思い出など、 日記を書くような感じで、思いつく限り書いていくと良いと思います。

(3)親戚・友人・知人リスト
葬儀の際に、特に役立ってくる貴重な情報ですので、正確な情報を残すようにしましょう。 自分では分かっていても、友人、知人くらいになってくると、残されたご家族では、完全に 把握しきれないケースが結構あります。そんな時に、このリストは非常に重宝することでしょう。

(4)ペットについて
ペットを飼われている方は、記載しておいた方が良いかも知れません。 愛するペットが、自分にもしもの事があった時に、困らないよう、色々と 決め事をしておきましょう。

(5)財産について
自分の財産は、自分自身は把握していても、他の人は、なかなか把握し辛いものです。 財産には、現預金以外にも、株式や不動産、各種有価証券や借入金、ローンなどの 負債も含まれますので、正確に記載しておく事をお勧め致します。

(6)保険や年金について
前述した財産についての部分と重複してきますが、保険や年金は、その性格上、 複雑な部分が多々あるため、一つの独立した項目で管理しておいた方が良いでしょう。

(7)介護・告知や延命治療献体など
自分が介護が必要になった時の事などは、あまり考えたくはないもですが、万が一、 そうなった時にも困らないよう、予め色々と取り決めをしておく事をお勧め致します。 具体的には、『介護が必要になった場合どうするか?』、『介護のための費用は どうするか?』、『介護が必要になった場合、資産管理をお願いしたい人はいるのか? また誰にするのか?』などを決めておくのが良いでしょう。

(8)葬儀について
一口に葬儀と言っても、現在では、宗派だけに限らず、葬儀のスタイルも様々です。 しかし、実際に葬儀を執り行うのは、残されたご家族です。そこで、自分は、どんな形の 葬儀を望んでいるのかを、ご家族に伝えるような気持ちで、各項目を記載していくと 良いと思います。以下、良くある記載項目を挙げておきます。
・葬儀を実施するかどうかについて
・葬儀の際の業者についてや葬儀の会場について
・葬儀の費用をどうするのかについて
・ご自身の宗教・宗派について
・戒名・法名についての希望などがあるのかなど
・葬儀の規模について

(9)お墓のこと
希望する埋葬方法やお墓の有無、購入費用はどうするのか?などなど。 お墓に関する事を記載しておきましょう。

(10)各種SNSや各種インターネットサービス、携帯電話、各種会員サービスなど
携帯電話や固定電話、プロバイダ契約などの各種契約のリストや、インターネットを通じての 各種会員サービスやSNSについてなど、ご自身が亡くなった後は、一体どうなるのかをきちんと 整理しておく事をお勧め致します。

(11)形見分け・遺品の整理
相続財産とは別に、遺品として残された方々に大切にしてもらいたい品などは、 きちんとリストアップしておくのが良いでしょう。更に言えば、その品について、 思い出のエピソードなども添えておけば、より感慨深い形見分けや遺品となります。

(12)遺言書や各種依頼相談先のリスト
遺言書の有無や各種手続きの依頼先が決まっているのであれば、そのリストなど。

(13)大切な人へのメッセージ
普段の暮らしの中で、あらためて言葉にするのは、なかなか照れくささなどもあり、 意外と難しい事ですよね。それでも、最後には気持ちは伝えたい…そんな時にも エンディングノートは役立ってくれます。

エンディングノートを実際に書いてみよう

実際にエンディングノートを書いてみましょう。
下記ファイルを印刷して頂き、少しずつ中身を書いていきましょう。

上記画像をクリックするとPDFファイルが開きます。

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